今日から君の許嫁!!
ーそれから数分後ー
母がいつもより早く帰宅してきた。
そして、私は母に促されて
あいつの前に着席。
母はこいつと面識があるらしい。
結構仲がよさそうだった。
これは、私が知らないところで
何回か会ってるな。
「瑞穂、ごめんね。
サプライズにしようと思ったんだけど
伝えとくべきだったわね」
母よ、何を伝えるべきだったんだ。
伝えるも何も全てにおいて
サプライズすぎたぞ。
「こちらは山本蓮君。
瑞穂の許嫁です」
母さん、そんな笑顔でみないでよ。
つらい…。
「え、瑞穂?驚かないの!?」
「ごめん、そいつからさっき聞いた…。
その時に驚いたから、
もう、驚き疲れちゃった。
でも、まさか本当の話だったとは
思わなかったけどね」
母は分かりやすいくらいに
がっかりしている。
きっと、私に驚いて
欲しかったんだろうな。