今日から君の許嫁!!
そして、母は続けて言った。
「今日から蓮君には
家に住んで貰うことになってるから。
やっぱり、許嫁の相手のことは
よく、知っておいた方が
いいと思うから」
「一緒に住む!?」
いくら、許嫁だからといって
今日初めて会った人と暮らすなんて。
「だいたい、私たち今日
初めて会ったんだよ」
私が、そう告げると、
今まで黙っていた山本蓮が
口を開いた。
「瑞穂ちゃん、
俺たち本当は昔会ってるんだよ」
「昔って?
私そんな記憶ないけど」
「そりゃ、そうよ。
だって、二人が会ったのは
あなた達が生まれた
ばかりだったから」
母が今度こそ驚いて欲しいみたいで、
口をはさんできた。
「生まれたばかりって、
そんなの覚えてるわけないじゃん!」
「俺は覚えてるよ。
瑞穂ちゃんみたいな可愛い子
忘れるわけないじゃん」
おい、チャラ本。
お前は今日からチャラ本蓮だ。
「それより蓮君、蓮君の部屋は
瑞穂の隣だから
後で瑞穂に案内してもらってね」
「えー、本当に住むのー?」
「仕方ないじゃない。
お互いのことを知るためでもあるけど」
私は母の次の言葉に本日三回目の
サプライズをうけることになった。