今日から君の許嫁!!
ダブルデート
デートは明日。行先は遊園地。
提案したのは鎌田くんで、「定番すぎるかな」といって照れたときのギャップが可愛かったことは内緒だ。
ダブルデートといっても私にはそんな考えはなく、ただ四人で遊びに行くんだとわくわくしていた。
事実ダブルデートとしてペアをつくったけど、花音と蓮ペアだ。
素直に二人で仲良くやるとは思えないしね。蓮の方は特に問題ないだろうけど、花音が蓮を嫌っているからどうなることだか。いくら女の子なら誰でもいいチャラ男の蓮でも花音相手では本領発揮できないだろう。
だからといって、仮にもデートに普段と変わらない服装で行くほど鈍感ではない。だてに少女漫画で育ってきてない。
「れーん」
私は明日着る予定の服に着替えて蓮の部屋のドアをノックした。夕飯も終わって下のリビングにいなかったからお風呂でも入ってないかぎり部屋にいると思うんだけど。
なんて考えているとすぐに部屋の中から蓮の声が聞こえてきた。
「入っていいよ」
ドアを開けたけど中に入らずにドアの間から顔を出す。蓮はベッドの上に座っていた。横にはスマートフォンが置いてある。
「どうしたの」
なかなか部屋に入ってこない私を見て蓮は言った。
提案したのは鎌田くんで、「定番すぎるかな」といって照れたときのギャップが可愛かったことは内緒だ。
ダブルデートといっても私にはそんな考えはなく、ただ四人で遊びに行くんだとわくわくしていた。
事実ダブルデートとしてペアをつくったけど、花音と蓮ペアだ。
素直に二人で仲良くやるとは思えないしね。蓮の方は特に問題ないだろうけど、花音が蓮を嫌っているからどうなることだか。いくら女の子なら誰でもいいチャラ男の蓮でも花音相手では本領発揮できないだろう。
だからといって、仮にもデートに普段と変わらない服装で行くほど鈍感ではない。だてに少女漫画で育ってきてない。
「れーん」
私は明日着る予定の服に着替えて蓮の部屋のドアをノックした。夕飯も終わって下のリビングにいなかったからお風呂でも入ってないかぎり部屋にいると思うんだけど。
なんて考えているとすぐに部屋の中から蓮の声が聞こえてきた。
「入っていいよ」
ドアを開けたけど中に入らずにドアの間から顔を出す。蓮はベッドの上に座っていた。横にはスマートフォンが置いてある。
「どうしたの」
なかなか部屋に入ってこない私を見て蓮は言った。