今日から君の許嫁!!
「もう行かないと電車出るんじゃない」スマートフォンを見ながら言った蓮に従って駅に向かう。けど、私は考えごとをしていて気が付かなかった。
「どうしたの、藤野さん」
鎌田くんの声で我に返った。
「ううん、なんでもないよ」
せっかくのデートなんだから鎌田くんに心配かけたくない。
「山本くんが花音に可愛いなんて言わないと思ってた?」
図星だ。なんでわかるの。けど、ここで肯定したら鎌田くんに悪い気がして言えない。
「まさか、あの蓮だよ。可愛いくらい誰にでも言ってるよ」
「そう。なんか藤野さん、浮かない顔してたから気にしてるのかと思って」
浮かない顔なんてしてるつもりないのに。やっぱり、気持ちが表情に出やすいのかな。
「全然気にしてないよ」
手を振って否定する。
先に行った花音が手を振っているのが見えて私たちもホームへ向かった。
「どうしたの、藤野さん」
鎌田くんの声で我に返った。
「ううん、なんでもないよ」
せっかくのデートなんだから鎌田くんに心配かけたくない。
「山本くんが花音に可愛いなんて言わないと思ってた?」
図星だ。なんでわかるの。けど、ここで肯定したら鎌田くんに悪い気がして言えない。
「まさか、あの蓮だよ。可愛いくらい誰にでも言ってるよ」
「そう。なんか藤野さん、浮かない顔してたから気にしてるのかと思って」
浮かない顔なんてしてるつもりないのに。やっぱり、気持ちが表情に出やすいのかな。
「全然気にしてないよ」
手を振って否定する。
先に行った花音が手を振っているのが見えて私たちもホームへ向かった。