今日から君の許嫁!!
電車に揺られること約一時間で目的地に着いた。開園時間前だというのにチケット売り場にはすでに多くの人が並んでいた。私たちの番が近づいてきたところでカバンから財布を取り出そうとした。すると、鎌田くんに止められてしまった。
「いいよ、ここは俺が払うから」
「いいの?でも……」
遊園地のチケット代って何気に高いから。
「ここはおごられといて。俺が誘ったんだし」
おそらく、ねばって断っても鎌田くんは引き下がらないんだろうなぁ。
「ありがとう」
「どういたしまして」
そういって微笑んだ鎌田くんにはイケメンオーラが纏われていた。
隣のチケット売り場では蓮と花音が同じようにチケットを買っていた。
「水谷さん、チケット代出してあげようか」
「え、いいの。山本くんのくせに優しい」
「そんなこと言う人にはやめとこうかな」
「だったら別にいいよ。あとで旭輝に請求するから」
「ちょっと、水谷さん」
蓮は何かを花音に耳打ちした。
何を言ったのかは聞こえなかった。
そんな二人を見ていると鎌田くんに声をかけられた。
「気になる。二人のこと」
「いや、別に」
「ならいいけど。ね、藤野さん。今日はデートなんて気負わないで純粋に楽しもうよ」
「ありがとう」
鎌田くんは優しいな。
「どうせ四人で回るから二人のこと気にしなくても大丈夫だよ」
二人のことって。私、今否定したのに。
「いいよ、ここは俺が払うから」
「いいの?でも……」
遊園地のチケット代って何気に高いから。
「ここはおごられといて。俺が誘ったんだし」
おそらく、ねばって断っても鎌田くんは引き下がらないんだろうなぁ。
「ありがとう」
「どういたしまして」
そういって微笑んだ鎌田くんにはイケメンオーラが纏われていた。
隣のチケット売り場では蓮と花音が同じようにチケットを買っていた。
「水谷さん、チケット代出してあげようか」
「え、いいの。山本くんのくせに優しい」
「そんなこと言う人にはやめとこうかな」
「だったら別にいいよ。あとで旭輝に請求するから」
「ちょっと、水谷さん」
蓮は何かを花音に耳打ちした。
何を言ったのかは聞こえなかった。
そんな二人を見ていると鎌田くんに声をかけられた。
「気になる。二人のこと」
「いや、別に」
「ならいいけど。ね、藤野さん。今日はデートなんて気負わないで純粋に楽しもうよ」
「ありがとう」
鎌田くんは優しいな。
「どうせ四人で回るから二人のこと気にしなくても大丈夫だよ」
二人のことって。私、今否定したのに。