今日から君の許嫁!!
「ちょっと――」
抗議しようと開いた口は蓮によってふさがれた。
力が抜ける。そのままベッドに押し倒された。
あ、デジャブ。
こんな数日間でデジャブがあってたまるものか。
ドサッと、蓮は私の横に倒れて顔をこっちに向ける。
「瑞穂ちゃん、隙多すぎ」
距離が近くて、大きくはないのに蓮の声が直接脳内に届く。
反射的に「隙なんてない」と言おうとしたが、考えてみるとそんなことはなかった。ダブルデートの時とか、その夜とか今日の放課後とか今とか。
「隙なんて……なくはないかも」
「正解」
「ん、いや違う。私の隙とか関係ないよね。き、キスしてくる方が悪いよね」
考えなおして起き上がる。ベッドの上に座り直すと蓮も起き上がって私の正面に座った。
「俺の瑞穂ちゃんに勝手するやつが悪い」
蓮はスッと腕を伸ばしてきたかと思うと私の髪を触り始めた。
「蓮だって、してきたじゃん。三回も」
「え、俺は特別枠でしょ。許嫁だし」
「あー、はい。じゃあ、そういうことで」
相変わらずの答え。許嫁ってキスしてもいい関係なのか。てか、キスしていい関係って何。
抗議しようと開いた口は蓮によってふさがれた。
力が抜ける。そのままベッドに押し倒された。
あ、デジャブ。
こんな数日間でデジャブがあってたまるものか。
ドサッと、蓮は私の横に倒れて顔をこっちに向ける。
「瑞穂ちゃん、隙多すぎ」
距離が近くて、大きくはないのに蓮の声が直接脳内に届く。
反射的に「隙なんてない」と言おうとしたが、考えてみるとそんなことはなかった。ダブルデートの時とか、その夜とか今日の放課後とか今とか。
「隙なんて……なくはないかも」
「正解」
「ん、いや違う。私の隙とか関係ないよね。き、キスしてくる方が悪いよね」
考えなおして起き上がる。ベッドの上に座り直すと蓮も起き上がって私の正面に座った。
「俺の瑞穂ちゃんに勝手するやつが悪い」
蓮はスッと腕を伸ばしてきたかと思うと私の髪を触り始めた。
「蓮だって、してきたじゃん。三回も」
「え、俺は特別枠でしょ。許嫁だし」
「あー、はい。じゃあ、そういうことで」
相変わらずの答え。許嫁ってキスしてもいい関係なのか。てか、キスしていい関係って何。