今日から君の許嫁!!
「そんなんで、あいつに襲われたときどうするの? 」

「爽やかイケメンの鎌田くんがそんなことするわけない」

間髪入れずに返した。

「いや、されたでしょ。キス」

「あ」

「あ、って」

「グーパンして逃げる」

「本当にできるの? 練習」

練習って何。と考えていると蓮の顔が近づいて来て。
キスされる。とっさに目をつむった。

「いったーい」

やって来たのはおでこへの刺激だった。凸ピンされた。おでこを撫でる。目を開けると、蓮がいたずらっ子のように笑った。

「キスされると思った? 」

「思ってない」
キッとにらんだ。

「怒ってる瑞穂ちゃんも可愛い。あ、でもキス待ち顔のほうがもっとよかったけどね」

「うるさい」

「ごめんって、機嫌なおして」

痛かったおでこにチュッとキスされた。痛みが一気に引いた。

蓮はすでに椅子に戻っていて「勉強再会しよっか」と言った。
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