今日から君の許嫁!!
中間テストが終わって落ち着いた頃、放課後に鎌田くんに呼び出された。勉強会が中止になってから、鎌田くんとは会っていなかった。

一人で行こうとしたら、蓮が「見張り」と言って付いてきた。鎌田くんのクラスに二人で向かった。

「山本くんもいるんだね」
私の隣にいる蓮を見て鎌田くんが言った。

「ごめんね、勝手についてきちゃって」

「大丈夫だよ。彼に聞かれて困る事じゃないし、一応山本くんも関係あるから」

蓮も関係ある話ってなんだろう。もしかして、勉強会のことでやっぱり気を悪くしたのかな。

「俺、藤野さんのこと諦めるよ。藤野さんと山本くんを見てたら、俺の入る隙間ないなーと思って」

一応、ちゃんと伝えようと思って。これ以上藤野さんのこと困らせたくないし。と鎌田くんは続けた。

鎌田くんの言葉を聞いて少しさみしく感じた。

「じゃあ、話終わりってことで。帰ろ、瑞穂ちゃん」

蓮に腕を掴まれて連れていかれる。私は振り返って足を止めた。

「遊園地、楽しかったから。これからも友だちだよね」

「山本くんに何かされたらいつでも俺のとこ来ていいよ」

全然諦めてないじゃん。そう突っ込まずにはいられなかった。
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