今日から君の許嫁!!
「あ、待って」

一人去っていく彼女を見て、なんだか悪いことをした気分になった。とっさに追いかけようとすると、蓮に引き留められた。

「瑞穂ちゃん。大丈夫だよ。サラはそんなに弱くないから」

「でも」

サラちゃんを追いかけて、何をすればいいのか分からないけど、彼女のことが心配だった。

「もとから期間限定だったし、サラもそれを分かっていたから」
蓮の言葉に安心して頷いた。

「瑞穂ちゃん、帰ろっか」
蓮はそう言って私の手をとった。
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