今日から君の許嫁!!
♪
「そういえば、瑞穂ちゃんの負けだね」
夜、一緒に勉強をしていると蓮がペンを止めて言った。
「何が」
「初めて会ったとき言ってたよね、忘れたの」
何か言ったかな。
「好きになったら負けってやつ。瑞穂ちゃんが言ってきたんだよ」
あー、そんなことを言った気がする。あのときは本当にどうかしていた。てか、なんで覚えてるの。黒歴史並みに恥ずかしい。
「忘れてください」
「ムリ。あのときの瑞穂ちゃん可愛かったし」
ひどい。
「てか、蓮も負けだよね」
「先に好きって言ったのは瑞穂ちゃんだよ」
あれは言わされたの方が正しい気がする。
「負けた方は罰ゲームだった? 」
「潔いね。罰ゲームより俺のお願い聞いてくれる? 」
「わかった、なんでもこい」
どんな無理を言ってくるのかと構えていると、蓮がいつにもなく真剣な表情で見つめてきた。
「瑞穂ちゃん、この先もずっと一緒にいてくれる? 」
プロポーズともとれるその言葉に胸が高まる。
そんなの当たり前。
「だって、私たち許嫁でしょ」
仕方なくでも、妥協でもなく、私は蓮と許嫁になって良かったという思いを込めてそう言った。
fin.
「そういえば、瑞穂ちゃんの負けだね」
夜、一緒に勉強をしていると蓮がペンを止めて言った。
「何が」
「初めて会ったとき言ってたよね、忘れたの」
何か言ったかな。
「好きになったら負けってやつ。瑞穂ちゃんが言ってきたんだよ」
あー、そんなことを言った気がする。あのときは本当にどうかしていた。てか、なんで覚えてるの。黒歴史並みに恥ずかしい。
「忘れてください」
「ムリ。あのときの瑞穂ちゃん可愛かったし」
ひどい。
「てか、蓮も負けだよね」
「先に好きって言ったのは瑞穂ちゃんだよ」
あれは言わされたの方が正しい気がする。
「負けた方は罰ゲームだった? 」
「潔いね。罰ゲームより俺のお願い聞いてくれる? 」
「わかった、なんでもこい」
どんな無理を言ってくるのかと構えていると、蓮がいつにもなく真剣な表情で見つめてきた。
「瑞穂ちゃん、この先もずっと一緒にいてくれる? 」
プロポーズともとれるその言葉に胸が高まる。
そんなの当たり前。
「だって、私たち許嫁でしょ」
仕方なくでも、妥協でもなく、私は蓮と許嫁になって良かったという思いを込めてそう言った。
fin.