今日から君の許嫁!!

えーー!


なんか断ることも出来なくて

オッケーしちゃったけど

男子と祭りだよー。


初めてだよ。


     ♪


そわそわしていると

あっという間に夕方になった。


母さんにそのことを伝えると

押し入れから浴衣を出してきた。


私に着ろということらしい。


浴衣なんて、家にあったんだ。


しかも、なんか可愛いし。


このために用意していたみたい。


そう私が聞くと

その通りだった。


因みに山本の浴衣も買ってあるそうで。


二人揃って浴衣に着替えた。


私のは薄ピンクを基調とした花柄。


山本のは紺色でストライプ模様。


かっこよかった。


イケメンは何を着ても格好いいらしい。


「山本、格好いい」


と、私が無意識に呟くと


「山本じゃなくて

 蓮でいいよ」


と照れ隠しにそんなことをいった。


だから、私は山本のことを

蓮と呼ぶことにした。


そこに何の躊躇いはなかった。








< 24 / 177 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop