今日から君の許嫁!!
えーー!
なんか断ることも出来なくて
オッケーしちゃったけど
男子と祭りだよー。
初めてだよ。
♪
そわそわしていると
あっという間に夕方になった。
母さんにそのことを伝えると
押し入れから浴衣を出してきた。
私に着ろということらしい。
浴衣なんて、家にあったんだ。
しかも、なんか可愛いし。
このために用意していたみたい。
そう私が聞くと
その通りだった。
因みに山本の浴衣も買ってあるそうで。
二人揃って浴衣に着替えた。
私のは薄ピンクを基調とした花柄。
山本のは紺色でストライプ模様。
かっこよかった。
イケメンは何を着ても格好いいらしい。
「山本、格好いい」
と、私が無意識に呟くと
「山本じゃなくて
蓮でいいよ」
と照れ隠しにそんなことをいった。
だから、私は山本のことを
蓮と呼ぶことにした。
そこに何の躊躇いはなかった。