今日から君の許嫁!!
episode3
二人だけの3日間
夏祭りの日から
特に何も起こらず
時は流れ、お盆がやってきた。
毎年この時期は
家族で祖父母の家へ
行くことになっている。
私は毎年この時を楽しみにしている。
もちろん、今年も
楽しみだった。
そんな、私の気持ちを
打ち消すような言葉を
母は言った。
「瑞穂は蓮君と留守番ね」
「えっ」
時間が一瞬止まったかのように感じた。
実際は0,何秒も止まらなかったが。
「留守番?
おばあちゃんとこ
行けないの!?」
「ごめん、瑞穂。
蓮君連れて行くわけにも
いかないし、
一人じゃ寂しいかなと」
お盆初日の朝のことだった。