今日から君の許嫁!!
次の日。
朝食はパンで済ませ、
洗濯機をまわそうとしたが……
私、洗濯機の使い方わかんなかった!
「蓮ー!」
二階にいる蓮に助けを求めたら
すぐに降りてきた。
「どうしたの?
大声だして」
「せ、洗濯機の使い方が
わからない……。」
大声で呼んでおいて
恥ずかしくなってきた。
この年で洗濯機が
使えないなんて馬鹿にされるよ。
そして、呆れられるよ。
「洗濯機?
いいよ。俺がやるから」
蓮は馬鹿にすることも
呆れることもなかった。
それは嬉しいんだけど、
逆に寂しいというか
いたたまれない気持ちになった。
「ねぇ、笑っていいんだよ?」
「なんで?笑うの?」
蓮は意味がわからないように言った。
「だって、洗濯機まわせないんだよ」
「世界中探したら洗濯機使えない
高校生ぐらいいるでしょ。
そんな、恥ずかしがること
ないんじゃない」
そんな、フォローしてもらって
ありがとうございます。
「ついでに使い方教えるね」
「ありがとう……」
男子高校生に洗濯機の使い方
教わる女子高生って
どこにいるんだよ。
……いました。ここに。