今日から君の許嫁!!
早く着いたからか
学校にはほとんど生徒の姿は
なかった。
よかった。早く来て。
蓮は転入生だから
職員室に行ったので
私は一人ホームルーム教室に
向かった。
当然のごとく、
教室には誰もいない。
他の生徒が登校してくる時間まで
30分もあった。
私はスクバから漫画を取り出した。
一冊は必ずスクバに入れている。
いつでも、読めるように入れているが、
今日みたいに突然時間が
空くときにも読める。
因みに漫画は一週間おきに
変えている。
漫画も終盤にさしかかろうと
しているうちに一人、二人と
生徒が登校してきた。
同時に教室に音が生まれていく。
夏の太陽に焼かれて
肌をくろくした生徒もいたし、
ずっと家にこもっていたのか
前と変わらず白い肌をしている
生徒もいた。
夏休み明けに人の肌の色を
観察してみると夏休みに
この人が何をしていたのか
なんとなくだがわかる。