今日から君の許嫁!!

「おはよー、瑞穂」


花音が登校してきた。


花音の肌は夏休み前と

変わらず白い。


家でずっと乙女ゲームを

していたことが

みてとれた。


「おはよー」


「昨日でやっと課題が

 終わってさ、寝たのが1時だよ。

 だから、今すごく眠い」


「最後まで残しとくからだよ」


花音は夏休みの課題を

最後まで残しておく派みたいだ。


私は一週間前には

終わらしておく派だ。


キーン、コーン、カーン、コーン。


そこにSHR開始のチャイムが鳴る。


花音は自分の席へ行った。


私は読んでいた漫画を

カバンにしまった。


担任である新米男子教師が

教室に入ってきて、

他の生徒たちも急いで

席に着き始めた。



< 51 / 177 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop