今日から君の許嫁!!
「おはよー、瑞穂」
花音が登校してきた。
花音の肌は夏休み前と
変わらず白い。
家でずっと乙女ゲームを
していたことが
みてとれた。
「おはよー」
「昨日でやっと課題が
終わってさ、寝たのが1時だよ。
だから、今すごく眠い」
「最後まで残しとくからだよ」
花音は夏休みの課題を
最後まで残しておく派みたいだ。
私は一週間前には
終わらしておく派だ。
キーン、コーン、カーン、コーン。
そこにSHR開始のチャイムが鳴る。
花音は自分の席へ行った。
私は読んでいた漫画を
カバンにしまった。
担任である新米男子教師が
教室に入ってきて、
他の生徒たちも急いで
席に着き始めた。