対象外でも恋咲く
弘人の部屋のソファーに座っていた瞳は迫ってくる弘人に困惑した。


「だってさ、子供を作る行為をしたいということでしょ?」


「いや、そういうわけじゃなく……んっ……」


瞳の弁解しようとした口は弘人の口によって塞がられてしまう。

開いていた口だから難なく舌を侵入させることに成功して、瞳の熱い舌を捕らえた。

弘人のキスに瞳の体はとろけていく。


「俺は瞳に似た子が欲しいな。だから、早く結婚しようね」


「うん、私をもらってね」


弘人は瞳の服を脱がせながら、プロポーズをした。あられもない姿でのプロポーズだが、二人しかいないから気にすることではない。

弘人は瞳の柔らかな胸に触れながら、「好きだよ」と囁く。

瞳は与えられる刺激に体をよじらせて「私も……好き」と答えた。今夜も長い夜になりそうだ。


近い将来、弘人によく似た男の子が笑顔で二人と手を繋いで歩いているだろう。


占い師が見た水晶玉にはそんな親子三人の姿も映し出されていた。



ーENDー
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