対象外でも恋咲く
言われたことをメモした占い師は瞳を見て、笑う。
「今夜は6月生まれが多くて、楽しいわ」
「えっ?」
「ああ、それは気にしなくていいわ。で、あなたは恋愛運を占って欲しいのかしら?」
「あ、そうですね。恋愛というか自分の未来がどうなるのか知りたいです」
瞳は水晶玉を撫でる占い師を真っ直ぐと見た。
そこには何が映っているのだろうか?
自分の未来に希望はあるのだろうか?
「ほおほお、そうね。私にはあなたの未来が見えるけど、その全容を伝えることは出来ないの。未来は自分で切り開くものだからね」
「自分で?」
瞳は肝心なことを教えてくれない占い師に本当は何も見えていないのでは?と疑いの眼差しを向ける。
占い師はそんな眼差しを気にすることなく、言葉を続けた。
「そうよ。でも、近々恋をするわよ。相手はあなたよりも年下のいい男で同じところに働いている。その人をゲットするかどうかはあなた次第ね。がんばりなさいよ。自分の未来のためにね」
「ほー、ほー」
瞳が気に入ったらしい白ふくろうは励ますように二度鳴いた。
「今夜は6月生まれが多くて、楽しいわ」
「えっ?」
「ああ、それは気にしなくていいわ。で、あなたは恋愛運を占って欲しいのかしら?」
「あ、そうですね。恋愛というか自分の未来がどうなるのか知りたいです」
瞳は水晶玉を撫でる占い師を真っ直ぐと見た。
そこには何が映っているのだろうか?
自分の未来に希望はあるのだろうか?
「ほおほお、そうね。私にはあなたの未来が見えるけど、その全容を伝えることは出来ないの。未来は自分で切り開くものだからね」
「自分で?」
瞳は肝心なことを教えてくれない占い師に本当は何も見えていないのでは?と疑いの眼差しを向ける。
占い師はそんな眼差しを気にすることなく、言葉を続けた。
「そうよ。でも、近々恋をするわよ。相手はあなたよりも年下のいい男で同じところに働いている。その人をゲットするかどうかはあなた次第ね。がんばりなさいよ。自分の未来のためにね」
「ほー、ほー」
瞳が気に入ったらしい白ふくろうは励ますように二度鳴いた。