対象外でも恋咲く
怪しげな看板は店の前の道に三角になって立てられてた。その前まで来ると入り口があり、その上に店の名前が書いてあった。
『春子の部屋』と。……これまた怪しげである。
だけど、弘人はドアを開ける。
「いらっしゃい。おやまあ、イケメンなお兄さんだね。どうぞ、そこにお座り」
弘人はただならぬ雰囲気を持つ占い師を見て、思わず後退りしてしまう。
だけど、「お座り」と言われて出ることは出来なく、言われた椅子に腰掛けて、多分春子という名であろう占い師をまじまじと見る。
ストレートな黒髪は腰くらいまである長さで、着ている服というか衣装のようなものは紫色でゆったりとしていて体型が分からないが、細くは見えない。
その占い師の横には鳥かごが置かれていて、大きな目をした白ふくろうが入っていた。
弘人はなんとも言えない異様な雰囲気を感じ取ったが、もう逃げ出すことは出来ない。
何を占ってもらおうか?
「まずはお名前と生年月日を教えて」
「小沢弘人と言います。6月12日生まれで、現在27才です」
『春子の部屋』と。……これまた怪しげである。
だけど、弘人はドアを開ける。
「いらっしゃい。おやまあ、イケメンなお兄さんだね。どうぞ、そこにお座り」
弘人はただならぬ雰囲気を持つ占い師を見て、思わず後退りしてしまう。
だけど、「お座り」と言われて出ることは出来なく、言われた椅子に腰掛けて、多分春子という名であろう占い師をまじまじと見る。
ストレートな黒髪は腰くらいまである長さで、着ている服というか衣装のようなものは紫色でゆったりとしていて体型が分からないが、細くは見えない。
その占い師の横には鳥かごが置かれていて、大きな目をした白ふくろうが入っていた。
弘人はなんとも言えない異様な雰囲気を感じ取ったが、もう逃げ出すことは出来ない。
何を占ってもらおうか?
「まずはお名前と生年月日を教えて」
「小沢弘人と言います。6月12日生まれで、現在27才です」