対象外でも恋咲く
瞳は小さいテーブルを挟んで、弘人の前に座る。
「あ、そうだ。一応熱を測ってもらえませんか?」
弘人は本当に具合は悪くないのか確かめたかった。瞳は真面目な弘人にクスッと笑い、薬箱から体温計を取り出して測る。
「ほら、やっぱり熱はないの」
瞳は表示された体温計を弘人に向ける。そこにはデジタルで36.2と表示されていた。
「本当だ。じゃあ、何で顔が赤くなったのか……」
瞳は先ほどから狐につままれたような表情をしている弘人を見て、なぜか気持ちが落ち着いていた。今は顔も赤くない。
「実は、小沢くんを意識してしまって……」
「俺を意識した?」
「うん。小沢くんの笑った顔とか、その、男らしい喉仏とかを見たら、なんかドキドキして、顔が赤くなってしまったの」
「は? 喉仏?」
弘人は呆然として、自分の喉に手を当てる。
「うん、気持ち悪いと思われるかもしれないけど、私……喉仏フェチで、小沢くんのそこに男を感じてしまって」
「あ、そうだ。一応熱を測ってもらえませんか?」
弘人は本当に具合は悪くないのか確かめたかった。瞳は真面目な弘人にクスッと笑い、薬箱から体温計を取り出して測る。
「ほら、やっぱり熱はないの」
瞳は表示された体温計を弘人に向ける。そこにはデジタルで36.2と表示されていた。
「本当だ。じゃあ、何で顔が赤くなったのか……」
瞳は先ほどから狐につままれたような表情をしている弘人を見て、なぜか気持ちが落ち着いていた。今は顔も赤くない。
「実は、小沢くんを意識してしまって……」
「俺を意識した?」
「うん。小沢くんの笑った顔とか、その、男らしい喉仏とかを見たら、なんかドキドキして、顔が赤くなってしまったの」
「は? 喉仏?」
弘人は呆然として、自分の喉に手を当てる。
「うん、気持ち悪いと思われるかもしれないけど、私……喉仏フェチで、小沢くんのそこに男を感じてしまって」