対象外でも恋咲く
「飲むなら一緒に飲みませんか?」
「えっ? 一緒に?」
「一人で飲むより二人で飲んだほうが楽しいと思うんですけど」
ここで、弘人に誘われると思っていなかった瞳は返事に困った。封印しようとしていた気持ちが滲み出てきそうになる。
誘ってくれるのは嬉しいけど、戸惑う。
「でも」
「俺と飲むのは嫌ですか?」
嫌ではない……一緒にラーメンを食べた時も楽しかった。でも、近付いたら、いろいろと惑わされてしまう。だから、今夜は断りたい。
返事をしない瞳に弘人は距離を縮める。
「今日はやめましょうか」
「えっ? なんで?」
断りたいと思っていたけど、やめると言われると焦るから不思議なものだ。
「だって、困った顔してる。高畠さんを困らせるつもりなんてなかったから…ごめん。帰りましょうか? 疲れているようだし、送りますよ」
避けていても何も解決はしないし、気持ちも定まらないと弘人は一人で飲みながら思っていた。
「えっ? 一緒に?」
「一人で飲むより二人で飲んだほうが楽しいと思うんですけど」
ここで、弘人に誘われると思っていなかった瞳は返事に困った。封印しようとしていた気持ちが滲み出てきそうになる。
誘ってくれるのは嬉しいけど、戸惑う。
「でも」
「俺と飲むのは嫌ですか?」
嫌ではない……一緒にラーメンを食べた時も楽しかった。でも、近付いたら、いろいろと惑わされてしまう。だから、今夜は断りたい。
返事をしない瞳に弘人は距離を縮める。
「今日はやめましょうか」
「えっ? なんで?」
断りたいと思っていたけど、やめると言われると焦るから不思議なものだ。
「だって、困った顔してる。高畠さんを困らせるつもりなんてなかったから…ごめん。帰りましょうか? 疲れているようだし、送りますよ」
避けていても何も解決はしないし、気持ちも定まらないと弘人は一人で飲みながら思っていた。