君を照らす光



佑「あるに決まってるじゃない。
近藤勇が私のお兄ちゃんを殺したのよ?

逆になんで殺したくないと思う訳?

馬鹿なんじゃないの。」


土「…お前が池田屋のとき、高杉晋作と吉田松陰に向けた殺気と俺達に向ける殺気の差がでかすぎる。


それに、殺したいなら何故傷を治した?
ほっておけばいいだろ。


総司だってそのままにしておけばお前の手間が省けるじゃないか、と思ってな。」




…ほんとにこいつらは馬鹿でお人好しだな。

呆れる....。



佑「殺気が違う?そりゃそーだ。

あいつらは私のお母さんとお父さんを殺したんだ。
戦ではなく、理不尽な理由で。

だから憎くてたまらない。

ほっとけば死んでただろうね。

てゆーか、逆に言えば私がテウスの力で結界の中に炎を出せばみんな焼け死んでた。」



土「…なら何で傷を治した。」



佑「まだわかんないの?


…そんなんで殺したって私の復讐心は晴れることはない。

もっと...残酷で、醜く、ボロボロになるまで痛めつけてから殺さないと面白くないでしょう?」ニヤッ



私がニヤけながら言うと土方は刀を手にとろうとした。


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