君を照らす光
*最終章*
1.伊東甲子太郎
時「す、すごいな....。
ここまで上達が速いとは...。」
2週間経つと、私は式神を思うように動かせるようになった。
式神の刀の扱いも私と同じような動きになった。
佑「.....あの、今日の夜だけ休みをもらえますか? 」
今は秋が過ぎ冬になろうとしている11月...。
もう少し立つと油小路事件がおきて藤堂が死ぬ....。
その前に伊東甲子太郎を殺すか....。
時「…そうだね。
実戦練習もした方が良さそうだし。」
佑「…お見通しですか...。」
時「フフッ、頑張っていってらっしゃい」
佑「…………はい。」
私の今日の修行は日が出るのと同時に終わった。
その後、私は部屋に戻り心を落ち着かせながら眠りについた。
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………その夜。
私は伊東甲子太郎の仲間が集まると言われている屋敷に来ていた。
私は赤い式神を地面に置き、その上に左手をそえた。
そして右手の中指と人差し指を口の前で縦にして呪文を唱えた。
佑「"我、血の主なり...
式神よ、我の血により力を示せ...."」
そう言うと式神は赤い光を放ち、"形"になっていった。
光が収まるとそこには私と瓜二つの"人"がいた。