君を照らす光
僕はゆーの手をギュッと握りしめた。
ゆーは不思議そうな顔をしてたけど、
こうやって手をつかんでないと
ゆーがどっか遠い場所に行ってしまうようで、怖かった。
これ以上。
大切な人を無くすのは嫌だ...。
佑「そーじ。
.....安倍晴明(Abeno Seimei)って人知ってる???」
安倍晴明....。
沖「知ってるよ。
おんみょうじの一家でしょ???」
佑「そう。
…私ね、あそこに養子として暮らしての。
だから...術も使えるの...。」
少しだけど、ゆーの手が震えてる気がした。
沖「だからなに。
術が使えるとか関係ないよ。
ゆーはゆーだし、僕に人の温もりと笑顔をくれたのも全部ぜーんぶゆーだよ。
ゆーは...僕の大切な人だ。
だからゆー.....。
ゆーは、どこにも行かないで....。」