heart slip
ドアが閉まると同時に、クラスは異常な盛り上がりを見せていた。
「ねぇ!!茜!!どういうこと!?なんで明に抱っこしてもらって登校してきたの?なんで明と2人でトイレにいたわけ?なんで……」
私の一番の友達、優美(ゆみ)が矢継ぎ早に質問してくる。
「ッ!!ちょっと待ってよ!!落ち着いてよ優美!!」
「あっごめん……あたし、もうびっくりしちゃって」
私はひとつずつ言葉を選びながら話していく。
とりあえず変な誤解を解かなきゃ。