次期社長の甘い求婚
「もしかしたらこの先、辛いことがあるかもしれないけど、好きな人と一緒にいられれば、どんなことも乗り越えられると思わない? 俺はそう思うよ」
そう言ってニッコリ微笑む鈴木主任。
本当に鈴木主任が羨ましい。
私も同じように考えることができたらよかったのにな。
「小野寺さんがなにに悩んでいるのか分からないけど、好きな人が自分と同じ気持ちでいてくれるって、奇跡的なことだと思うんだ。だから大切にしないと。今だって一緒にいるだけで幸せでしょ?」
幸せ……なのかな? 私は神さんと一緒にいたら幸せになれるのだろうか。
返事に困ってしまうと、鈴木主任は話を続けた。
「あとひとつだけ言わせて。幸せって価値観は人それぞれだよ。ふたりが幸せなら周りにどう思われようと気にしなくていいと思う。……好きな人との幸せは大切にしないとね」
言い聞かせるように言うと、鈴木主任は作業を再開させた。
つられるように私も手を動かし、資料を片付けていく。
それでも頭の中はさっきの鈴木主任の言葉と、神さんの顔が浮かんでばかり。
そう言ってニッコリ微笑む鈴木主任。
本当に鈴木主任が羨ましい。
私も同じように考えることができたらよかったのにな。
「小野寺さんがなにに悩んでいるのか分からないけど、好きな人が自分と同じ気持ちでいてくれるって、奇跡的なことだと思うんだ。だから大切にしないと。今だって一緒にいるだけで幸せでしょ?」
幸せ……なのかな? 私は神さんと一緒にいたら幸せになれるのだろうか。
返事に困ってしまうと、鈴木主任は話を続けた。
「あとひとつだけ言わせて。幸せって価値観は人それぞれだよ。ふたりが幸せなら周りにどう思われようと気にしなくていいと思う。……好きな人との幸せは大切にしないとね」
言い聞かせるように言うと、鈴木主任は作業を再開させた。
つられるように私も手を動かし、資料を片付けていく。
それでも頭の中はさっきの鈴木主任の言葉と、神さんの顔が浮かんでばかり。