次期社長の甘い求婚
【I want to be happy】※幸せにしたい
それから一週間が過ぎた。
神さんが関東営業所で勤務する日数も、いよいよ残り僅かとなってきた。
それなのに私はまだ、煮え切らない自分の想いと格闘するばかりで、答えを導かせられずにいる。
神さんと時間を共に過ごせば過ごすほど、悶々とするばかりだった。
「お先に失礼します」
「お疲れ様でした」
この日も定時を過ぎると、同僚達は帰り支度を始め、次々と退社していく。
いつもだったら私も退社するところだけど、ここ最近、仕事中も神さんのことばかり考えてしまい、仕事の効率はグンと落ちてしまい、残業することもしばしば。
「あれ、小野寺さんまだ終わっていないの?」
パソコンと向き合っていると、不意に掛けられた声。
顔を上げると、私のデスクの前に立っていたのは、珍しく帰り支度を済ませた鈴木主任だった。
「はい、ちょっと仕事が終わらなくて……。鈴木主任は上がりですか?」
聞くと、彼は実に情けなくデレッと顔を緩々に緩めた。
「今日はこの後、式場で打ち合わせが入っていてさ。あっ、でも仕事大丈夫? もしかして俺、無意識のうちに小野寺さんに今日色々と任せ過ぎちゃったかな?」
神さんが関東営業所で勤務する日数も、いよいよ残り僅かとなってきた。
それなのに私はまだ、煮え切らない自分の想いと格闘するばかりで、答えを導かせられずにいる。
神さんと時間を共に過ごせば過ごすほど、悶々とするばかりだった。
「お先に失礼します」
「お疲れ様でした」
この日も定時を過ぎると、同僚達は帰り支度を始め、次々と退社していく。
いつもだったら私も退社するところだけど、ここ最近、仕事中も神さんのことばかり考えてしまい、仕事の効率はグンと落ちてしまい、残業することもしばしば。
「あれ、小野寺さんまだ終わっていないの?」
パソコンと向き合っていると、不意に掛けられた声。
顔を上げると、私のデスクの前に立っていたのは、珍しく帰り支度を済ませた鈴木主任だった。
「はい、ちょっと仕事が終わらなくて……。鈴木主任は上がりですか?」
聞くと、彼は実に情けなくデレッと顔を緩々に緩めた。
「今日はこの後、式場で打ち合わせが入っていてさ。あっ、でも仕事大丈夫? もしかして俺、無意識のうちに小野寺さんに今日色々と任せ過ぎちゃったかな?」