次期社長の甘い求婚
【There is no interest】※興味ありません
オフィスの化粧室といえば、女子社員の情報交換場であるのが鉄板。
それは私が勤める職場も例外ではない。
「今日の恭様、見た!?」
「見た見た! 頬に引っかき傷でしょ? あれ、絶対女だよね~」
「あの噂、本当なのかな? 特定の彼女作らずに遊んでいるって」
「えー、でも恭様になら遊ばれてもいいよね」
たしなみ程度に化粧直しをしながら、主婦たちのように井戸端会議をしている先輩達の話に、耳を傾けてしまう。
小野寺 美月(おのでら みつき)入社一年目の二十三歳。
くっきり二重の目は、アイメイクをせずとも充分大きい。昔から色白で透き通るような肌はよく友人から「羨ましい」と言われてきた。
身長百六十三センチと女性としては高く、人並みにスタイルはいい方。
仕事中は艶のある黒髪はクリップでひとつにまとめている。
恵まれた容姿に産んでくれたことだけは、両親に感謝している。
それは私が勤める職場も例外ではない。
「今日の恭様、見た!?」
「見た見た! 頬に引っかき傷でしょ? あれ、絶対女だよね~」
「あの噂、本当なのかな? 特定の彼女作らずに遊んでいるって」
「えー、でも恭様になら遊ばれてもいいよね」
たしなみ程度に化粧直しをしながら、主婦たちのように井戸端会議をしている先輩達の話に、耳を傾けてしまう。
小野寺 美月(おのでら みつき)入社一年目の二十三歳。
くっきり二重の目は、アイメイクをせずとも充分大きい。昔から色白で透き通るような肌はよく友人から「羨ましい」と言われてきた。
身長百六十三センチと女性としては高く、人並みにスタイルはいい方。
仕事中は艶のある黒髪はクリップでひとつにまとめている。
恵まれた容姿に産んでくれたことだけは、両親に感謝している。