次期社長の甘い求婚
「だからその……えっと……」
ここまで言っておいて、うまく口が回らなくなってしまう。
だって『仕事頑張ってください』とか『だから負けないでください』とか……。それはなんか違う気がするから。
それなのにしっくりくる言葉が見つからない。
伝えたいって気持ちが溢れるばかりで、それを言葉にして伝えることができないもどかしさに、焦りが増してしまう。
「もういいよ、美月」
「……え」
なにか伝えないとと、躍起になっていた私に落ちた優しい声色。
「美月の気持ち、しっかり伝わったから。……ありがとう」
ギュッと握り返された手に胸が締めつけられてしまう。
「美月を好きになって、本当によかった」
顔を上げれば、とびきり甘い瞳で私を見つめる神さんがいて、胸の苦しみを堪えるように唇を噛みしめてしまう。
ここまで言っておいて、うまく口が回らなくなってしまう。
だって『仕事頑張ってください』とか『だから負けないでください』とか……。それはなんか違う気がするから。
それなのにしっくりくる言葉が見つからない。
伝えたいって気持ちが溢れるばかりで、それを言葉にして伝えることができないもどかしさに、焦りが増してしまう。
「もういいよ、美月」
「……え」
なにか伝えないとと、躍起になっていた私に落ちた優しい声色。
「美月の気持ち、しっかり伝わったから。……ありがとう」
ギュッと握り返された手に胸が締めつけられてしまう。
「美月を好きになって、本当によかった」
顔を上げれば、とびきり甘い瞳で私を見つめる神さんがいて、胸の苦しみを堪えるように唇を噛みしめてしまう。