次期社長の甘い求婚
不思議。ずっと不安だったのに、永遠の約束をもらえただけで、不安はなくなってしまったのだから。


「神さんのこと待っています」


抱きしめられたまま伝えると、さらに強い力で抱きしめられてしまった。


「それヤバイ。……いいな、待っていてもらえる人がいるって。俄然やる気出る」


そう言って笑い出した神さんにつられるように、私も笑ってしまった。




人生で一番幸せを感じたこの日を、きっと一生忘れないと思う。


神さんがくれた永遠の約束。


これからもずっと彼といられるためのアイテム。


幸せすぎて怖いくらいだった。


これからも神さんと、たくさんの幸せを感じていたい。



このときの私は切実にそう願ってしまっていた。
心の中で、何度も何度も――……。
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