次期社長の甘い求婚
ご両親は今も現役で工場で働いている。


事務関係のことは私と松田さんが担当しており、鈴木主任は工場勤務の傍ら、今のように少しでも自社製品をPRすべく、営業に出ている。


最初は目を疑った。


いつもミスばかりでみんなに迷惑をかけてばかりだった鈴木主任が、ここでは専務として引っ張り、営業に出向いて契約を取ってきているのだから。


鈴木主任も前に進んでいるんだ。


それだけ三年という月日は長い。



どんなに神さんを想い泣こうと、時間を進んでいる。
私の新しい生活も同じように――……。
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