次期社長の甘い求婚
【Sequel】※後日談
「んんっ! ゴホンッ!!」


神さんとキスを交わしていたそのとき、突然教会内に響き渡ったわざとらしい咳払いに、すぐさま唇を離しつつも、抱き合ったまま入口へと視線を向ける。


「げっ、おっ、お父さん!?」

「高岡さんっ!?」


突然現れたお父さんに、ふたりしてギョッとし慌てて離れた。


そしてそのまま俯いてしまう。


ちょっと待ってよ。

お父さんってばいつからあそこにいたわけ? でっ、でも間違いなく神さんとキスしているところ、バッチリ見られちゃっていたわけだよね?


なにそれ、恥ずかしすぎる!!


神さんも気まずいのか、さっきからなにも話さない。

そんな中、カツンと響く革靴の音。

その足音はもちろんお父さんのもので、こちらに向かっているのが窺えた。
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