次期社長の甘い求婚
実はこの二日間、神さんと顔を合わせていない。
それというのも彼は多忙な部署で有名な営業部。御曹司様と言えど、仕事は意外にも真面目に取り組んでいるらしい。
だから昨日みたいなすれ違いが起きてしまったのかもしれないけど。
「あまり気は進まないけど、探り入れてみようかな」
神さんの言動は正直信じられない。
冗談としか思えないし、ただの気まぐれじゃないかと思っている。
就業開始時間数分前、スマホを取り出し、ある人物にランチのお誘いを送るとすぐに既読が付き、軽い言葉で【待ってました! OK】と返ってきた。
自分から誘っておきながらも深い溜息をまた漏らしつつ、就業の合図と共に仕事に取り掛かった。
「いや~待ってたよ、美月。あんたから連絡が来る日を今か今かと」
「それはどうも」
この日の昼休み。ランチに誘ったのは同期入社で同じ営業所に配属され、営業部に所属している榊原 亜紀。(さかぎばら あき)
羨ましくなるほどの小顔にショートカットがよく似合っていて、性格もサバサバしており、人当たりもよくてまさに営業向けの容姿をしている。
それというのも彼は多忙な部署で有名な営業部。御曹司様と言えど、仕事は意外にも真面目に取り組んでいるらしい。
だから昨日みたいなすれ違いが起きてしまったのかもしれないけど。
「あまり気は進まないけど、探り入れてみようかな」
神さんの言動は正直信じられない。
冗談としか思えないし、ただの気まぐれじゃないかと思っている。
就業開始時間数分前、スマホを取り出し、ある人物にランチのお誘いを送るとすぐに既読が付き、軽い言葉で【待ってました! OK】と返ってきた。
自分から誘っておきながらも深い溜息をまた漏らしつつ、就業の合図と共に仕事に取り掛かった。
「いや~待ってたよ、美月。あんたから連絡が来る日を今か今かと」
「それはどうも」
この日の昼休み。ランチに誘ったのは同期入社で同じ営業所に配属され、営業部に所属している榊原 亜紀。(さかぎばら あき)
羨ましくなるほどの小顔にショートカットがよく似合っていて、性格もサバサバしており、人当たりもよくてまさに営業向けの容姿をしている。