次期社長の甘い求婚
【Past I do not want to remember】※思い出したくない過去
『なんて勿体ないことしたの!?』
その日の夜、帰宅途中に情報を嗅ぎ付けた亜紀からメールが届いた。
【恭様との素敵な一夜、あとで必ず報告すること】と。
だから帰宅しシャワーを浴びた後、すぐに電話で事の経緯を話すと、思わずスマホを耳から離したくなるほど亜紀は大きな声で叫んだ。
しかも予想通りの言葉を。
再度スマホを耳に当て、亜紀に伝えた。
「だからさっきも言ったじゃない。期待を持たせるのはよくないと思ったし、本気の相手に失礼だと思ったからだって」
同じことを繰り返したものの、亜紀からは予想外な言葉が返ってきた。
『違うわよ、私が言っているのは! どうしてあんたは目の前のご馳走を食べてこなかったのかって言ってんの! 三万以上のすき焼きコース料理なんて、下手したら一生食べられない物じゃない。なのに勿体ない!!』
そっちかよ! と心の中で突っ込んでしまった。
あぁ、でも亜紀はこういう人だ。
呆れてしまい息を漏らしてしまう。
その日の夜、帰宅途中に情報を嗅ぎ付けた亜紀からメールが届いた。
【恭様との素敵な一夜、あとで必ず報告すること】と。
だから帰宅しシャワーを浴びた後、すぐに電話で事の経緯を話すと、思わずスマホを耳から離したくなるほど亜紀は大きな声で叫んだ。
しかも予想通りの言葉を。
再度スマホを耳に当て、亜紀に伝えた。
「だからさっきも言ったじゃない。期待を持たせるのはよくないと思ったし、本気の相手に失礼だと思ったからだって」
同じことを繰り返したものの、亜紀からは予想外な言葉が返ってきた。
『違うわよ、私が言っているのは! どうしてあんたは目の前のご馳走を食べてこなかったのかって言ってんの! 三万以上のすき焼きコース料理なんて、下手したら一生食べられない物じゃない。なのに勿体ない!!』
そっちかよ! と心の中で突っ込んでしまった。
あぁ、でも亜紀はこういう人だ。
呆れてしまい息を漏らしてしまう。