次期社長の甘い求婚
あれから鈴木主任と待ち合わせをし、やって来たのは路地裏にある小さな居酒屋。
なんでも鈴木主任が頻繁に訪れる場所なようで、ここの料理が絶品なのだとか。
「……美味しい!」
「でしょ!?」
鈴木主任に勧められ口にしただし巻きたまごが、思いの外美味しくて声を上げると嬉しそうに頬を緩めた。
「小野寺さん、これも食べて。俺がいつも注文するやつなんだ」
「はい、ありがとうございます」
どうしよう、今の状況が堪らなく幸せ。
プライベートでふたりっきりで食事に来て、鈴木主任のオススメ料理を食べているこの状況が。
錯覚してしまいそうだ。まるで恋人同士じゃないかと――。
アルコールの力も借りて、気分はますます上がっていく。
このまま時間が止まってしまえばいいのに、とさえ思えてしまうほど楽しい。
何より好きな人が目の前で笑っている。
たったこれだけで幸せな気持ちになれてしまうのだから、つくづく私って単純な人間だと思う。
なんでも鈴木主任が頻繁に訪れる場所なようで、ここの料理が絶品なのだとか。
「……美味しい!」
「でしょ!?」
鈴木主任に勧められ口にしただし巻きたまごが、思いの外美味しくて声を上げると嬉しそうに頬を緩めた。
「小野寺さん、これも食べて。俺がいつも注文するやつなんだ」
「はい、ありがとうございます」
どうしよう、今の状況が堪らなく幸せ。
プライベートでふたりっきりで食事に来て、鈴木主任のオススメ料理を食べているこの状況が。
錯覚してしまいそうだ。まるで恋人同士じゃないかと――。
アルコールの力も借りて、気分はますます上がっていく。
このまま時間が止まってしまえばいいのに、とさえ思えてしまうほど楽しい。
何より好きな人が目の前で笑っている。
たったこれだけで幸せな気持ちになれてしまうのだから、つくづく私って単純な人間だと思う。