幼なじみが父親宣言。
「ヘタレな幼馴染みを持つと大変だよね~。そんな計画立てた吉野さんも吉野さんだけど、ホイホイそのアホみたいな計画に乗ったヤツもどーかと思うんだよ。そんで大事な親友傷付けられちゃ、こっちはたまったもんじないんだよ、ねっ!」

眉間に青筋が立っている。

「いや…あの……」

絢香の気迫に、智史がしどろもどろになる。

「ああん?」

絢香のだめ押しに、完璧に怯んだ智史は、

「ご、ごめんなさーいっ!」

と言いながら、校門へと走って行った。

それを見て、私と絢香は顔を見合わせて、吹き出した。
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