幼なじみが父親宣言。
「ネクタイピン?」

私が首を傾げると、

「だって、そろそろスーツを着る機械が増えるでしょ。上等なネクタイピンは、一つ位持っていた方がいいわよ♡」

「なるほど……」

流石、社会人の発想。

「ありがとう。大切にしますっ!」

智史がエヘヘッと笑った。

嬉しそう。

「さぁ!じゃんじゃん食べてね!今日は野乃と一緒にごちそう作ったから!」

お母さんが料理に向かって両手を広げる。

「すげーな。これ、作ったの?」

「うん、そう」

今日は朝から頑張った。
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