幼なじみが父親宣言。
言い忘れてたけど、智史の家はレストランを経営してるんだ。

結構繁盛しているみたいで、おじさんもおばさんも忙しくしている。

ちなみに、お母さんとお父さんは、智子おばさん、正史おじさんと幼なじみ。

凄いよね。

「ま、俺は別にいなくてもいーけど」

チキンをかじりながら智史が言う。

「こーら、智史くん?そんな事言ったら、智子も正史くんも寂しいわよ?」

お母さんが、智史の眉間の辺りをツンッとつっ突いた。

「だって本当の事だし。俺は野乃がいればいーし」

「は~。お熱いこって。じゃあ、私もオジャマ虫って事ね」

しくしく……とお母さんが泣き真似をする。
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