幼なじみが父親宣言。
「要は、野乃の気持ちがどうなのか、って事よね!?」

「そ、そうだね」

「吉野さんに、良い案があるわっ!どう?乗ってみない??」

ニヤッ……と不敵な笑みを浮かべる吉野さんに、一抹の不安が頭を過った。

けど、

『野乃の気持ちが分かるなら』

と、止せば良いのに気が付くと俺は、

「よ、よろしくお願いします」

と頭を下げていた。

「まっかせなさい!」

腕を組んで仁王立ちになっている吉野さんは、この状況を楽しんでいるとしか思えないんだけど……。

「じゃあ、作戦会議よ!あのね……」

俺はその作戦を聞いてすぐに、「やっぱり止めておけば良かった……」と後悔した。
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