幼なじみが父親宣言。
ドッシーンッ!と言う、すごい音がする。

「……いったぁ~……」

打ったお尻をさする。

「なんなの、も~!」

なんだか分からない箱を、涙目で睨んだ。

「野乃!?そこに居るのか!?」

今度はチャイムではなく、玄関をドンドン!と叩く音がする。

「おい!大丈夫か!?」

……居留守が使えなくなった。

私は観念して、ゆっくりと玄関のドアを開けた。

すると隙間から突然、ガッ!と手が伸びて来て、勢いよくドアが開かれる。
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