幼なじみが父親宣言。
「さと……」

言いかけた時、何の前触れもなく突然、雷が鳴った。

「きゃあっ!」

そして、停電━━。

「や、やだっ……なに!?」

突然の出来事に、私はパニックになる。

「や…真っ暗っ……!」

どうしよう……怖いっ!

「野乃!」

「きゃっ!」

急に引き寄せられ、智史の腕の中に、ポスッ……と納まる。

「大丈夫だから!落ち着け!」

ギュッ!と、回された腕に力が込められた。
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