幼なじみが父親宣言。
「さ、智史!?」

「じっとしとけって。こんなん直ぐに治まるから」

その力強さに、安心した。

智史の鼓動が、心地良い。

辺りは真っ暗で、まだ雷も鳴ってるけど、段々落ち着きを取り戻せて来た。

「智史、もう大丈夫だから。離して……」

そう告げると、腕の力が緩む。

智史の腕からスルッと抜け出した。

心臓が、破裂しそうな程バクバク言っている。
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