幼なじみが父親宣言。
暗闇の中、二人で沈黙。

(こ、この空気、どうすれば良いの!?)

その時、カタン……と言う音が背後から聞こえ、ビクッ!と飛び跳ねた。

「な、何!?」

「あ、わりぃ……なんか電気点かないみたいだから、ロウソクかなんかねーかなと思って」

「な、なんだ……えっと、ロウソクは……」

確か、テレビ台の引き出しにあったハズ。

段々目が慣れて来たので、テレビの方へ足を踏み出した。

が、

「……わっ!」

私はまた何かにつまずき、前のめりに転びそうになる。

「野乃!」

ドターンッ!

と、私が智史を押し倒す様な形で、二人で勢いよく倒れた。
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