幼なじみが父親宣言。
「はっ!こんな事してられなかった!」

そのワンピースを抱えて、急いで部屋に戻る。

「よし。じゃあ、今度はメイクか……」

机に座り、鏡に向かい合う。

智史はどんなメイクが好みなんだろう。

髪型は?

「そう言えば、長年つるんでるけど、そんな話した事なかったな」

今日の服装、髪型、メイク。

智史は気に入ってくれるかな?

可愛いって、言ってくれるかな?

そんな事を考えながらの準備は、楽しくてしょうがない。

(恋って凄いね)

関心しながら頷く。

「……て、だからこんな事してる場合じゃないんだって!」

持っているメイク道具を総動員して、メイクに取り掛かった。
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