幼なじみが父親宣言。
「ヤバッ!……ああ、もう!これで良いや!」

私はバックを手に取り、急いで下へ降りた。

「ご、ごめん。ちょっと手間取った!」

「おっせーぞ。いつまで━━」

私の声に振り向いた智史が、私の姿を見て固まる。

「……どうしたの?」

や、やっぱり、駄目だったかな……。

固まったまま動かない智史の顔の前で手を振ってみた。

「大丈夫?」

「お、おうっ!じ、じゃあ行こうぜ!」

ギクシャクと、智史が動き出した。

「う、うん……」

つられて、私の動きもギクシャクする。
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