幼なじみが父親宣言。
……そうだった!

うち、大金持ちとまでは行かないけど、小金持ちだった……!

「あとは?」

「へ?」

「何が不満?」

頭を抱えていた私に、「さあさあ!」と、お母さんが構えている。

「えっ…と……。そ、そう!智史、アンタ私と同い年なんだから、まだ17歳じゃない!結婚出来ないでしょ!?」

どうだ!と、鼻息荒く言い切ると、じーっと私の顔を見ていた智史が、はぁ……と溜め息を吐きながら首を横に振った。

……なんか、小バカにされたようで、イラッとするなぁ。

「お前さ、何年俺と一緒にいるワケ?あと何日後よ?俺の誕生日」

「……あ……」
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