幼なじみが父親宣言。

ネックレス

「はぁーっ!疲れたねー!」

私達は、フードコート内にある椅子に腰かけた。

「こんなに混んでるとは思わなかったな……」

智史はぐったりしながらジュースをズズズ……と啜る。

「ホントに……」

休日と言う事もあって、お店の中はめちゃめちゃ混んでた。

家族連れ、友達同士、恋人同士。

色んな人が行き交う様子を、ぼーっと眺めた。

端からみれば、私達も恋人同士とかに見えてるのかな。

「……そろそろ時間になるけど、どーする?あの店、もう良いのか?」

「え……うーん……」

智史に言われて、少し考える。
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