幼なじみが父親宣言。
「そうだ。智史、折角だからコレ、付けてくれる?」

このワンピースに似合いそうと言われたから、今、着けてみたい。

「お、おうっ」

ススス……と他の人の邪魔にならない所まで移動して、髪を掻き上げる。

「お願いします」

「おう……」

シャラッ……とネックレスが首に掛けられる。

「……これで良いか?」

「ありがとう……どうかな?」

智史に向き直り、ドキドキしながら尋ねた。

「お、おう。似合って、る……」

「ふふ。良かった」

二人で照れながら笑う。
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