幼なじみが父親宣言。
すると、どこからともなく鐘の音の様な音が聞こえ始めた。

ポーン……ポーン……。

2回で止まる。

「……ヤバッ!」

ガバッ!と、時計を見る。

針は、丁度14時を指していた。

お母さんに言われた時間は14時。

で、既に14時。

ここからお母さんの会社まで、電車で10分くらい。

「急ごうっ!」

「うん!」

私達は慌てて走り出す。

コインロッカーからダンボール箱を取り出して、モール内から直に行ける改札を潜り、電車に飛び乗った。

到着は、14時を大幅にオーバーしそう。

これは、時間に厳しい『あの人』に、小言を言われる事間違いなし。だった。
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