ある獣人少女のはなし
それはとある貴族が惨殺されたという出来事だった。
その貴族の男は侯爵という高い地位にいた。
そんな男でもある公爵に深い恨みを持っていて、どうしても殺したかった。
だが、公爵は毒の耐性もあり武術にずば抜けて秀でていた為に殺すことはできなかった。
思い悩んでいた男はある文献をみた。
その文献には獣人についてかかれていた。
文献によると、
幼い獣人に高い戦闘能力を身に付けさせると、どんな武人でもひとたまりない。
幼いうちだと、習得能力が高く人より早くそして丈夫に成長するからだ。
と書かれていた。
男は、これを読んで閃いた。
たくさんの獣人に殺し合いさせ、一番強い個体を育て、差し向ければいい……と。