私と彼をつなぐもの。
「よっ!」
と話しかけてくるのは、黒宮さん。
なにやら、たいそうご機嫌だ。
「ハンバーグ。まだあるんだろ?」
私はマスクの下で盛大に舌打ちをする。
このままでは、私のハンバーグが取られてしまう。
「………白身魚フライもありますよ?」
「や。ハンバーグ。」
「ないです。売り切れ」
「いや、そこにあるし。いいからよこせって。」
そう言って調理台にあるハンバーグを指差す。
「…………このまえ。オムライス、作りましたよね。」
「公私混同するなよ。いいからハンバーグ!俺はオムライスの次にハンバーグが好きなんだよっ!」
ついには持っていたトレーでバンバンと音を鳴らす黒宮さん。
回りの人が何事かとこちらを見る。
「はぁー。さよなら。私のハンバーグ。」
名残惜しくハンバーグをお皿にセットする。
「ハンバーグのソースは何にしますか?和風か、デミソースでーす。」
黒宮さんは、まわりをキョロキョロと見渡し、まわりに誰もいないことを確認すると私にしか聞こえないくらい小さな声で言った。
「ケチャップ。俺、ハンバーグにはケチャップなんだよ。」
と話しかけてくるのは、黒宮さん。
なにやら、たいそうご機嫌だ。
「ハンバーグ。まだあるんだろ?」
私はマスクの下で盛大に舌打ちをする。
このままでは、私のハンバーグが取られてしまう。
「………白身魚フライもありますよ?」
「や。ハンバーグ。」
「ないです。売り切れ」
「いや、そこにあるし。いいからよこせって。」
そう言って調理台にあるハンバーグを指差す。
「…………このまえ。オムライス、作りましたよね。」
「公私混同するなよ。いいからハンバーグ!俺はオムライスの次にハンバーグが好きなんだよっ!」
ついには持っていたトレーでバンバンと音を鳴らす黒宮さん。
回りの人が何事かとこちらを見る。
「はぁー。さよなら。私のハンバーグ。」
名残惜しくハンバーグをお皿にセットする。
「ハンバーグのソースは何にしますか?和風か、デミソースでーす。」
黒宮さんは、まわりをキョロキョロと見渡し、まわりに誰もいないことを確認すると私にしか聞こえないくらい小さな声で言った。
「ケチャップ。俺、ハンバーグにはケチャップなんだよ。」